コーヒー豆は農作物なので、生産地が変われば、味わいや香りも変わります。ブラジルやエチオピア、タンザニアなど、さまざまな産地がありますが、コロンビアも有名なコーヒー産地です。
南米に位置するコロンビアは、昼夜の寒暖差、降雨量と日射量のバランス、高地で火山灰が多く含まれた土壌など、コーヒー作りに適した環境がそろった国です。地域によって雨季と乾季が異なるため、コロンビアでは一年を通じておいしいコーヒー豆が収穫されています。
コーヒー豆にはさまざまな種類がありますが、コロンビアで栽培されているのは、アラビカ種に分類されるカトゥーラやカスティージョ、ティピカといった品種。
生産された豆はスクリーンサイズ(生豆の大きさ)でランク分けされ、最もグレードが高いスクリーン17以上のものは「エクセルソ・スプレモ」と呼ばれます。
有名な「エメラルドマウンテン」も、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)が認定するコロンビア産の高級コーヒー豆です。
コロンビアコーヒーの特徴は、穏やかな酸味と豊かなコクに、フルーティな甘み。豊かな香りを愉しむだけでなく、口に含むと甘さと深みのある味わいを感じられます。
苦みや酸味といった味わいのバランスが良く、癖が少ないことから、ブレンドコーヒーとして使われることも多く、国内でも高い人気を誇るコーヒーです。