豊かな香りを楽しむことができ、世界中で愛されているコーヒーとウイスキー。実は、この2つには共通点が多く、非常に相性が良い組み合わせなのです。
最も大きな共通点は、コーヒーもウイスキーも「アクワイヤード・テイスト(後天的味覚)」を持つ点です。
小さい頃から苦みの強いコーヒーをおいしく飲めていた、という人は多くないはず。ウイスキーも、一度飲むだけでは香りや味わいの奥深さが分かりにくいかもしれません。
いつの間にか好きになっていたという点で、コーヒーとウイスキーは似ています。
さらに、コーヒー豆もウイスキーも、世界中の各地域でさまざまな種類が作られていて、味も大きく変わる飲み物です。口当たりや香りを高めたり、長所を引き出したりするために、異なる豆やウイスキーを混ぜ合わせる「ブレンド」を行うという点も似ています。
また、コーヒーとウイスキーは共通点が多いだけでなく、味の相性が良いことでも有名です。アイリッシュコーヒーやゲーリックコーヒー、カフェサンフランシスコなど、2つを組み合わせたカクテルは、古くから各地で愛飲されてきました。
ウイスキーにコーヒー豆を漬けるフレーバーウイスキーや、ウイスキー樽(バレル)にコーヒー豆を仕込んで熟成させるバレルエイジドコーヒーといった愉しみ方も。
豊富な選択肢の中から、自分好みの銘柄や飲み方を見つける愉しみがあるのも、2つの共通点といえるかもしれません。